気まぐれ写真工房

※ 遅くなりましたが・・・

※新潟県三条市(自宅)
遅くなりました・・・、回答です!
思いついたら、どうしても作ってみたくて、15年くらい前、こんな装置を作りました
当時、テレビ番組で見たコンピューターグラフィックス(CG)による画像に凄く興味が有りました
自分で、アナログな機械を作って、CGみたいなものが作れないかな~、っと思ったのがきっかけでした
実際には、この装置を、カラ―引伸ばし機にセットして使います(使用した引伸機はラッキー LUCKY G70 でした)

※これ以降は、説明が長くなりますので、興味の有る方のみご覧ください

試作機として作ったので不恰好な形ですが、この部分はフイルムをセットする部分です、フィルムはブローニー判です
ホルダーは、ブロニカ用のフィルムバックを加工して取付ました、上部の黒いパネルの下に取り付けて有ります
この黒いパネルの上面には、取替が可能な 0.5mm 幅のスリット板を、移動用パネルに取り付けて有ります
このスリット板パネルを、60秒間で、60mm 、超!低速で移動させます、
この、超!低速で正確に移動させるのが難しく、僅かな移動ムラが、露光ムラとして縦縞が現れてしまいます
製作時、この移動ムラを無くするための微調整に、1カ月以上かかりました
このスリット板の下に、60mm角の開口が有り、その下にフィルムをセットします
手前に有るのが、スピードや、スタート位置、停止位置、ピント合わせ位置などに、自動停止させる電子回路です
この機械を、引伸機の印画紙をセットする位置に置きます
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モーターの回転を減速する為にベルトを使いました、ギヤで減速すると、噛みあうときに、スピードムラが出る為です
もちろんモーターも、回転ムラの無い、出来るだけ精度のいいものを使ったつもりです
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左がピント合わせ用のピント板、中央がテスト露光用のフジのインスタントフイルムホルダー
右が本番用の6x6判のフイルムバック(ブロニカ用)、手前がスリット板です(製作途中のものも有ります)
0.5mmのスリットを正確に作るのも難しく、スリット両側断面の僅かな凹凸が、横縞の露光ムラとして現れます
当時、フォトビックスが有ったので、何度も断面を拡大してTVモニターに映して、断面の確認作業を繰り返しました
専門の工具や道具が無い為、この断面精度を出すために、思考錯誤しながら2か月以上かかりました
目標は、凹凸の大きさが、1/100mm 以内の精度だったんですが、そこまでは私には無理でした
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本番用の6x6判のフイルムバック(ブロニカ用)です、フイルムは富士の PROVIA 100(ブローニー判)を使用しました
この装置にセットする為のアルミパネルが取り付けて有ります
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元画像(撮影済みのマウントされたリバーサルフイルム)をセット、回転をさせる為の機械です
左の装置は、セットされた元画像を、回転、停止、正転・逆転、スピード、インターバル動作、etc 等
さまざまな動きをさせる為の電子回路が組み込まれています
回転・停止を繰り返す時、停止時のみ露光する為の露光信号も、この装置より引伸機に出力されます
大げさな外見ですが中身は大したことは有りません、スイッチ部分を使う為、中古のアンプケースを使っただけです
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この部分を、カラー引伸機の、ネガキャリアをセットする所に入れます、厚みは10mmになってます
マウントされたフイルムをセットするところが、ターンテーブルになっており、回転などをコントロールします
実際に作品作りをする時は、引伸機の電源を入れて、カラー調整、絞り調整を行い、露光状態にします
スリット板が移動中に、このターンテーブルをコントロ―リして、イメージに合う作品作りをします
回転や、停止を繰り返す時の精度を高める為、瞬時に回転を止める為のディスクブレーキ?、も取付ました
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実際に使うとき、最初はテスト用のインスタントフイルムで、露出や色などを確認します
その後、本番用のフイルムホルダーに取り替えて、フイルムに焼き付けます、感度はどちらも ASA 100です


元の画像です、撮影会の時の作品の1枚です
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ちょっとだけ変化させてみました、色は元のままです
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スリット移動の、中間点付近だけ、正逆コントロールしてみました
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カラーコントロールして赤くしたものと、元の色のまま、別なコントロールで作った物を多重露光しました
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この装置、発想から試作機完成まで、約3年もかかりました、長かったです!
当時は、もちろん現役だったので、製作をつづけられる時ばかりではなく
仕事が忙しくなると、数ヶ月も中断することが度々有りましたが、とりあえず試作機完成させました
出来た作品を、当時の日本フォトコンテストの『THEクリエーティブフォト部門』に応募、入賞させていただきました


電子制御回路部分や、組み立ては自分で出来たのですが、精密機械加工部分は自分に作れない為
写友のW氏にお願いしました、W氏のさまざまな指導、アドバイスが無ければ完成しませんでした
この場を借りて、改めてお礼申し上げます、Wさん、本当に有難うございました


その後、この機械は使っておらず、段ボールに入ったまま、天井裏の物置で眠っています
たった1枚の作品を作る為に、製作期間に3年もかけたバカな男がいたことを、記憶して頂ければ嬉しいです(笑)
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by nekosan61 | 2010-10-26 00:00